糖尿病の運動療法

糖尿病の運動療法について


糖尿病の運動療法の基本は、血液中の余分な糖分(ブドウ糖)を運動によって消費することです。
血液中のブドウ糖(血糖)を、筋肉を働かせるための燃料とするのです。
この結果、運動すると血糖値が下がるのです。

運動は、全身を使う有酸素運動(早足、ジョギング、水泳、サイクリング等)が適しています。
酸素をあまり吸い込まない短距離走などは、効果を期待できません。



糖尿病の運動療法の効果


ブドウ糖が、細胞の中に入るためには、ある種の蛋白質(GLUT4)が必要になります。
血糖値があがると、インスリンが細胞にあるインスリン受容体と結合し命令することで、細胞内にある(GLUT4)が出て来ます。
(GLUT4)が、細胞内に血液中のブドウ糖を取り込んでいます。

糖尿病では、インスリンの働きが悪いので、インスリン受容体に命令がうまく伝わらずに、(GLUT4)が出てこられません。
(GLUT4)は、運動することで、インスリンの働きが多少悪くても、数が増えてきます。
(GLUT4)の総量を増やすためには、運動の持続大切です。

その結果、ブドウ糖の取り込みが多くなり、血糖値が下がってくるのです。



糖尿病の運動療法の注意点


血糖値は、食後1時間か1時間半の間で上昇するので、食後1時間位から運動を始めると抑えることが出来ます。
運動すると、血糖に対する効果は、約48時間位持続するので、1日おきの運動から始めてみてください。
運動量は、1日平均150キロカロリー(1週間で1,050キロカロリー)の消費を目標にしてください。

150キロカロリーを消費する運動量
・ウォーキング    30〜40分
・自転車       30〜40分
・ジョギング     20分
・テニス       20分
・なわとび      10分
・水泳        10分

運動に際しては、主治医の方と良く相談してください。
血糖値が250mg/dl以上、血圧が180mmHg以上、眼底出血や腎機能低下の場合は、運動によって急性合併症を起こす可能性があります。